新たな歴史を刻む品川学園

 義務教育学校としての品川学園 

 品川学園は、平成28年4月、我が国初の義務教育学校として再スタートを切りました。義務教育学校は当時、品川区内6校、全国で22校でしたが、令和5年度には全国で国公私立207校の約76,000名が在籍する校種となり、教職員数も8,500名を超えています。品川区は、小学校・中学校・義務教育学校の三校種体制ですが、基本の一貫教育要領は、すべての学校で共通しています。その上で、本校は義務教育学校として、9年間を通した一つの学校という強みを生かして、新しいスタンダードなモデルを築こうとしています。

 

 本校の大切な目標 

 本校は、子どもたちが進む、義務教育の先を見据え、子どもの9年間の成長段階を連続性の中で捉えています。本校を卒業した後も、子どもたちがこれから生きていく社会で、かけがえのない自己を生かして活躍し、その社会をよりよく変えながら支える人材となるように育てていくことを大切な目標としています。

 

子ども同士が学び合う「つながる」活動

 本校では、子どもが進もうとするときの登るべき階段、成長の機会はいつでも足元にあり、前を向けば視界を遮る垣根はなく、見通しが利きます。それを生かし、子ども自身が振り返えられる場を意識してつくっています。子どもは下級生の姿を見ることで自分の成長を実感します。また、上級生を見ることで未来をイメージし、今の自分は何をすればいいのか、と自分の成長をつなげて考えられるように働きかけています。そのためにも、子ども同士の「つながる」活動を大切にしています。年間を通じた全校朝会、運動会や学習成果発表等、様々な場面で子ども同士が互いの姿を見、成長を感じられる場面を作り出しています。カリキュラムの上では、段階に合わせて繰り返し身に付ける、らせん状の積み重ねに重点を置いています。また、スタッフの多さを生かして、教職員がクラス・学年の枠も超えて、児童生徒を見守っています。担任だけではなく、学年・ブロック・学校全体と、少しでも多くの大人の目で多面的に子どもを見ていける体制づくりをしています。このように義務教育学校という一つの学校として、つながりを大切に、より一体感を高めて子どもたちを育て、その子どもたちと一緒に学園をつくっています。

更新日:2023年11月26日 15:13:39